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Channel: 東山堂盛岡駅前店のブログ
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季節外れの蝉が鳴く。

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毎日寒いですね。
今朝、ヘ(゚∀゚*)ノ書き手の家のトイレの下水が凍って詰まりました・・・
凍ると思って水道を止めても、下水が凍ったら意味がない・・・

汚い話をして申し訳ありませんm(_ _ )m



さて、おすすめの文芸書のお話をば。
今回のおすすめは

『蜩ノ記』   葉室麟 著
祥伝社  ¥1680(税込)


第146回直木賞受賞作品です!!

*要旨 e-honより 
豊後・羽根藩の奥祐筆・檀野庄三郎は、城内で刃傷沙汰に及んだ末、からくも切腹を免れ、家老により向山村に幽閉中の元郡奉行・戸田秋谷の元へ遣わされる。秋谷は七年前、前藩主の側室と不義密通を犯した廉で、家譜編纂と十年後の切腹を命じられていた。庄三郎には編纂補助と監視、七年前の事件の真相探求の命が課される。だが、向山村に入った庄三郎は秋谷の清廉さに触れ、その無実を信じるようになり…。命を区切られた男の気高く凄絶な覚悟を穏やかな山間の風景の中に謳い上げる、感涙の時代小説。


時代小説なので、一見、地味に見えますが、読んでいくと滋味豊かな作品です。
要旨にもありますが、「命を区切られた男の高く凄絶な覚悟」が、一番の読みどころかもしれません。
数年後に切腹しなければならない・・・と毎日考えながらも、じたばたすることなく、
1日1日を丁寧に大切に生きる。
そんな男の後ろ姿を見ていたら、必ず何か自分にも変化が起きそうですね。
主人公の檀野庄三郎も・・・。


短い命を精一杯生きる、
夏の暑い時期が終わりを迎える頃に鳴きだす蝉・・・蜩(ひぐらし)に己を映した記録。
『蜩ノ記』
なんだか最近モヤーっ( ´(ェ)`)っとしているなーという方に特におすすめ。
読むと背筋がピン!!と伸びますよ!

あと、個人的に・・・ドラマや映画の時代劇が好きなヘ(゚∀゚*)ノ書き手としては、
爽やかに展開していく裏に何か黒いモノを感じてドキドキするのがたまらないですw


さすが直木賞受賞作品だけに、お問い合わせを多数お受けしております。
ご来店時、品薄になっておりましたら申し訳ございませんm(u_u)m


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